食品工場や飲食店で、防虫対策の中でも特に警戒すべき存在——
それが「ゴキブリ」です。
なぜゴキブリは“最悪クラス”のリスクなのか?
ゴキブリは、異物混入の中でも非常に深刻なリスクを抱えています。
- 食中毒や病原菌の媒介リスクがある
- 不衛生な印象が非常に強く、企業イメージに直結
- SNSで写真が拡散されれば、ブランド毀損の恐れも…
実際に、たった1匹の混入がSNSで拡散され、経営に影響した事例もあります。
だからこそ、ゴキブリ対策は信用問題に直結する重要テーマなのです。
排水管まわりの隙間は「ゴキブリの侵入ルート」
防虫業者からよく言われるのが、
「排水部の隙間には注意してくださいね!」
というアドバイス。
これは単なる口癖ではなく、明確な理由があります。
ゴキブリが通るのは「排水管の中」ではなく「外側の隙間」
多くの人が誤解していますが、ゴキブリは排水管の中を登ってくるわけではありません。
その理由は「水封(すいふう)」と呼ばれる、水のフタが下水と室内を遮断しているからです。
水封が効いていれば、ある程度のゴキブリの侵入は防ぐことができます。
ではどこから来るのか?
答え:排水管の“まわり”の隙間から侵入します。
- 床と排水管の間に微小なすき間がある
- その隙間が地中や外の排水溝とつながっている可能性
- 排水ラインの外側には、ゴキブリが潜んでいることが多い
つまり、排水設備の「見えないスキマ」が、ゴキブリの裏ルートになっているのです。
ざっくりと図説すると↓こんな感じです。

排水まわりのゴキブリ対策 チェックポイント例
①排水管の根元に1cm以上の隙間がないか?
②コーキングが劣化してひび割れていないか?
③排水官と床面の周りに隙間は無いか?
チェックしてみましょう!
対策①:隙間にはパテやコーキングで「物理封鎖」!
この侵入経路を断つためには、すき間を物理的に塞ぐのが最も確実です。
おすすめの資材
- パテ:エアコン配管の隙間埋めに使われる、粘土のような柔らかい素材
- コーキング剤:細かい隙間に注入し、固まって密閉するシーリング材
どちらもホームセンターやAmazonで購入でき、
YouTubeで施工方法もたくさん紹介されています。

対策②:隙間を塞いだ後も「モニタリング」が必須!
「すき間を埋めたから安心!」…ではありません。
数年経つと、パテやコーキングは劣化し、再び隙間ができることも。
そこで大切なのが、**モニタリング(定期確認)**です。
モニタリングの方法
- シンク下などの暗所に**粘着シート(ゴキブリトラップ)**を設置
- 月1回など、定期的に捕獲の有無をチェック
- 捕獲があれば、隙間が再発していないか即確認!
まとめ|ゴキブリ対策の基本は「排水まわりの隙間チェック」
- ゴキブリは異物混入のリスクが高く、SNS炎上の引き金にもなる
- 排水管の**“まわりの隙間”**は、侵入経路になりやすい盲点
- パテやコーキングで物理的に封鎖するのが基本対策
- 定期的なモニタリングで、再発を防ごう!
ゴキブリ対策は、防虫の基本でありながら奥が深い分野です。
まずは、現場の「排水管まわり」にすき間がないか、点検してみましょう!
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