チャタテムシの発生源は“ステンレスの裏側”?掃除しても減らない理由と見つけ方

掃除してもチャタテムシが減らない?そんな悩みありませんか

「言われた通りに掃除してるのに、チャタテムシが減らない…」

食品工場でよく聞くこの悩み。夏から秋にかけて、湿気の多い季節になるとチャタテムシの捕虫数が増えやすくなります。

防虫会社の担当者は決まってこう言います。

「チャタテムシはカビをエサにしているので、カビを生やさないように清掃しましょう!」

でも実際は、いくら清掃しても捕虫数が変わらない。そんな経験ありませんか?

チャタテムシが減らない理由は「発生源を見落としている」から

防虫会社さんの言っていることは、決して間違いではありません。

ただし、チャタテムシがいないカビ汚れを掃除しても、チャタテムシは減りません。必要なのは「実際にチャタテムシがいる場所=発生源」を見つけて、ピンポイントに対処することです。

でも、これが初心者にはなかなか難しい…。私自身、防虫会社の新人時代にはチャタテムシを見つけられず、苦労した経験があります。

この記事では、私が実際の現場で見てきたチャタテムシの発生源と、その見つけ方、対処法を具体的に紹介していきます。

チャタテムシを見つけるための準備

  • ライト(懐中電灯やペンライト)
  • 濡れても・汚れてもいい服装
  • しゃがんだり潜ったりできる覚悟とメンタル

チャタテムシを見つけるポイント

① 湿度は好むが「びちゃびちゃな場所」は避けがち

水が溜まっているような場所ではあまり見かけません。湿っているけれど乾ききらないような、風通しの悪い場所に多くいます。

② 普段の清掃で見逃されがちな場所をチェック

例えば、作業台の天板は毎日アルコールで拭くため発生しづらいですが、その「下側」や「足の裏側」などは要注意です。

③ ライトで照らしながら「白いホコリ状のもの」を探す

チャタテムシは一見すると、白っぽいホコリのように見えます。しゃがんでライトを当てて探してみましょう。

④ 息を吹きかけて動くか確認

白いホコリだと思ったものにそっと息を吹きかけてください。動けば、それはチャタテムシです。

見つけた後の対処法

  • アルコール清掃できる箇所は、定期的な清掃ルーティンに組み込む
  • 手が届かない場合は、燻煙剤(防虫くん煙処理)で対応
  • 湿度対策として、サーキュレーターなどで風の流れをつくるのも効果的

私が実際に見つけたチャタテムシの発生源一覧

  1. 長期間放置された段ボール
  2. 動きの少ない木製パレット
  3. 作業台の裏側(足部や天板の裏、ステンレス製でも)
  4. 踏み台の裏側(こちらもステンレス製でも発生)
  5. 階段の裏側
  6. 製造機器の扉パッキン
  7. 冷蔵室の扉パッキン
  8. 電気配線のパッキン部(ゴム製)
  9. 扉の窓枠のゴムパッキン部分

よくある誤解と現場のリアル

多くの防虫会社のサイトでは「段ボールや木製資材に注意」と書かれています。

しかし、実際の製造現場では木製資材を長期間放置することは稀です。むしろ、ステンレス製の台の裏や、ゴムパッキンなどが盲点になりがちです。

まとめ

チャタテムシを減らすには、「とりあえず掃除」ではなく「発生源を見つけて対処」がカギです。

今回紹介した方法や発生源のチェックポイントを、ぜひあなたの現場でも試してみてください。

見つけられれば、対処はぐっと楽になりますよ。

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