「防虫対策=専門会社に任せるもの」
そんなイメージを持っていませんか?
確かにプロに任せるのは安心ですが、実は自社で効果的な防虫管理を行っている食品工場も多く存在します。
✅ 本記事では、防虫専門会社を使わず、自社で実施できる防虫管理の手順とポイントを、品質管理担当者向けに分かりやすく解説します!
✅自社で防虫管理をするメリット・デメリット
🔸 メリット
- コストを抑えられる(特に定期契約が不要)
- 工場内の衛生管理意識が向上する
- 異物混入リスクへの即時対応がしやすくなる
🔹 デメリット
- 虫の分類や対策の難易度が高い
- 人手と時間が必要
- 調査・記録が属人化しやすい
💡 一部だけを専門会社に依頼する「ハイブリッド型」運用も選択肢の一つです!
(例:モニタリングは自社/虫の分類と報告書は外注)
🛠️【実践編】自社防虫管理の6ステップ
① トラップ設置でモニタリング開始
🔧必要なもの:
・歩行性昆虫用トラップ(粘着シート)
・飛翔性昆虫用ライトトラップ
・工場内図面(トラップ設置位置を記録)
📝ポイント:
・トラップはリスク箇所に配置(出入口・ゴミ置場・水回りなど)
・番号と図面を紐づけ、Excelなどで一覧管理すると◎
② トラップを月1回回収・交換
📦必要なもの:
・使用済トラップの保管袋
・新しいトラップ
📝ポイント:
・月1回が一般的
・設置と回収はセットで実施すると効率的!
③ 捕獲虫の種類と数を確認・分析
🔍必要なもの:
・虫の分類表(印刷またはデジタル)
・ルーペ、トレース台(あると便利)
📝ポイント:
・数と種類を集計(例:ユスリカ10匹、チャタテムシ2匹など)
・難しい場合は種類なしで数だけ記録でもOK
・トラップは捨てずに保管!(賞味期限+αを目安)
📌 重要!
異物混入時、トラップの記録は「製造時の虫の有無」を証明する手段になります。
④ 捕獲結果を報告書にまとめる
🗂️報告書に含めるべき内容:
・月度・回収日
・トラップごとの捕虫数
・防虫図面
・備考欄(異常や対応内容など)
📝ポイント:
・Excelテンプレートで定型フォーマット化
・必要に応じてグラフや傾向分析も加えると◎
📄 報告書テンプレートが必要な方は、今後このブログでも配布予定です。
⑤ 捕まった虫に応じた防虫対策を実施
🔍 どこで発生した虫か?
🚪 どこから侵入した虫か?
📝対応例:
・内部発生 → 清掃・温湿度の見直し
・外部侵入 → 隙間対策・網戸設置・殺虫灯見直し
⑥ 次月のトラップ結果で対策の効果を確認!
📊「対策前」と「対策後」の捕獲数を比較しましょう!
📝ポイント:
・トラップごとのデータ比較が有効
・効果がない場合は対策を見直す
📌まとめ:自社防虫管理は仕組み化がカギ!
自社で防虫管理を行うには、「仕組み」「記録」「改善サイクル」が重要です。
項目 | 内容 |
---|---|
モニタリング | 月1回のトラップ設置・回収 |
分類・分析 | 虫の種類・数を記録・保管 |
報告書 | データを報告書で可視化 |
対策 | 捕獲結果に基づき実施 |
効果検証 | 翌月の結果で改善判断 |
👀今後の発信予定
- 虫の分類ができる【簡易チャート資料】
- 報告書テンプレート(Excel版)
- よくある防虫トラブルと対処法
フォローやブックマークをして、次回更新もお楽しみに✨
🗨️最後に:専門会社を活用するのも選択肢
「全部自社でやるのは大変…」という工場には、
虫の分類や報告書作成だけを外注するという方法もあります。
自社でできる部分は対応し、プロの力を部分的に活用することでコストを抑えつつ高品質な防虫管理が可能になります。
コメント