防虫対策の第一歩🔍 現場の「見える化」
現場の見える化とは、工場内で「どこに・何匹・どんな虫がいるか」を把握することです。
そのために行うのが モニタリング。
具体的にはトラップで虫を捕獲し、捕虫数や虫の種類をデータ化します。
モニタリングの目的🎯
- 虫の発生や侵入の早期察知し増加を未然に防ぐ
例:今月は出入口付近で虫が多いな…開閉管理に気をつけよう! - 過去データから予防管理を立てる
例:毎年4月はこの部屋で虫が多いな。事前に対策を考えよう。 - 防虫対策の効果を確認する
例:前月の捕獲数と比較して、殺虫処理の効果をチェック!
Q:どうやってモニタリングするの?🪤
飛翔性昆虫(飛ぶ虫)のモニタリング
粘着式捕虫器(ライトトラップ)
- 紫外線の光で虫を誘引し、粘着紙で捕獲します
- 紫外線ランプは定期的な交換が必要(性能が低下するため)
- ランプ交換の目安はメーカーの説明書を確認しましょう
設置場所の注意⚠️
- ライン上部への設置はNG
→ ラインや製品近くに虫を呼び寄せるリスクがあります - 開閉口や窓から光が漏れる位置もNG
→ 外から虫を呼び込む原因になります(特に夜間) - 高すぎる設置も非推奨
→ 2m前後が一般的。高すぎると交換時に脚立が必要で労災リスクが高まります
→ 交換のしやすさも考慮しましょう
歩行性昆虫(ゴキブリなど)のモニタリング
床に置く粘着トラップを使用します。種類によって適材適所で選びましょう。
- 紙製:安価だが、水濡れしやすい場所では不向き
- プラスチック製:高耐久。水濡れしやすい環境におすすめ
特にゴキブリを対象にする場合は…
- 誘引剤を使用する
- 入口部分を折り曲げる工夫も効果的です・・・折り曲げることでゴキブリの触覚が粘着面に触れないようにします。
Q:トラップはどこに設置すればいいの?📍
モニタリングの設置場所は工場ごとに異なりますが、以下が基本セオリーです。
✅ 昆虫の侵入経路上
→ 高リスクエリアに虫を呼び寄せないように、「虫が入ってきそうな場所」でキャッチ
✅ 出入口付近
→ 開閉が多い箇所は、虫の侵入ポイント。すぐに捕まえる目的で設置します
✅ 清潔度の高いエリア
→ 特に異物混入リスクが高い場所では「虫がいない」ことの証明にも使えます
設置したトラップは、図面に落とし込んで管理すると、
どこで何匹捕まったかを把握しやすくなります。
Q:捕まったトラップ、どうするの?🧾
1か月など定めた期間でトラップを回収します。
捕獲された虫の数を数えて、データとして記録しましょう。
ただし…
🧠 ここが一番大変です!
→ 虫の分類は素人には難しい部分。
→ 私が以前勤めていた会社でも「分類+報告書作成」だけを請け負っているケースがありました。
設置・回収は自社で、専門部分だけ外注という形もコストを抑える方法です。
👉 このブログでも今後、虫の分類資料を発信していきます!
Q:データはどう活用するの?📊
モニタリングはやりっぱなしでは意味がありません!
データを使って改善策を立てましょう👇
捕獲データ | 改善例 |
---|---|
出入口で虫が多い | → 開閉のルール見直し・エアカーテン導入検討 |
特定の部屋にチョウバエが集中 | → 排水口などの水回りを重点調査! |
シンク周辺でゴキブリが捕まる | → 排水配管の隙間にパテを充填しよう! |
まとめ📝
- 防虫対策の第一歩は「現場の見える化(モニタリング)」から
- 虫の種類や発生場所を知ることで、的確な防虫対策が可能
- 設置・回収・データ化の流れを定期的に回すことがポイント!
コメント